2007年10月21日

能面〜孫次郎について〜

ハイ続きです。

孫次郎

と聞きましたら、どんな面をイメージしますか?



おっさん? いや違う

鬼? 不正解



なんと美しい女性です。


ほかの女性の面は女性らしい名前ですが、これだけは男性名です。


なぜなら、この面を彫った方の名前だからです。


??でも、フツウは面にはもともと名前があり、彫った方の名前はつきません。


なぜ、孫次郎とついたのか

それにはエピソードがあります。



能面の名工には若く美しい妻がいました。

しかしその妻は早くに死に別れてしまい、もう逢うこともできません。


名工は妻の面影を追い、女の面を彫りました。


そうしてできた女の面、憂いがあり、かぎりなくやさしく、なおかつ美しい。


他の能面師たちもその面の美しさに心奪われ、真似て彫ったとのこと。


そして名工のそれが孫次郎と名付けられたのです。


超、ロマンチックです。



能面、かなり奥が深いです。
しかし考えてもみてください。
ひとが人の手でひとの顔を彫るのです。これってすごく不思議なことですよね。
そして自分のつくる面はどんな顔になるのか…


ちょっとやってみたいな、能面づくり…

こわいけど…



Posted by えあ at 10:16│Comments(0)
 
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