2007年10月21日

能面。

能面、と言ったらみなさんはどんなイメージがありますか?



色々な面があるんですよ



先日、能面展に行きました。


すごい。





大変おもしろかった。

猖鄭…だったかな

しょうじょうってよみます。猿の姿に声は赤子の妖怪なんだそうで。

公達の苦悩する美しい表情のもの

若く初々しい女性のもの


魅惑的な女性のもの

菅原の道真をモチーフにしたもの

神が具現化した不老不死の少年

鬼神


本当にたくさんありました。



その中で一際目をひいた面の話をします。




それは、般若と孫次郎の面。



般若 って能面の中で最もメジャーですよね。


あれは、女性なのを知っていますか?


女性の嫉妬や怒り、悲しみの表情のものだそうです。
口は怒り、目は泣いています。


元は初々しい女性だったりしたものが、次第に心が歪み、般若になるそうです。

そこでは女性の面が次第に鬼になってゆく順番に面が展示されていました。

憤怒した顔… これがまた恐い!赤い顔、見開いた目、乱れた髪の毛


次に角が生えはじめます
憤怒を越え、赤くはれあがった顔に小さな角が…

やはりこわい。

そして般若に。
般若は種類があり、白般若、赤般若、黒般若とあります。
これは身分の違いで、般若になっても美しい様が白般若というわけです。
白般若のモチーフは六条御息所とのこと…

納得。

そして!般若は般若で終わりません。怒りと悲しみが極限を越えると般若は蛇になります。
じゃ と読みます。

これが…おそろしい。

最もおそろしいとのことです。
この面が初めて完成したとき、名工は面の裏にこう記したと伝えられています。
「この面、写すべからず」
こわ!
でも、蛇は写されてしまった。強い面だそうで、今でも蛇を作るときは神社に参るとのこと。

そして蛇にも上がいます。真蛇 といいます。

この面の表現するは疲れ、悲しみ、諦めだというのが見ても伝わります。

怒りは色褪せ、諦め、疲れ果てています。
角も垂れ下がっていますよ。

オンナというのは情が深く、執念深く、美しく悲しい、恐ろしい生きものだなぁ。

はぁ…すごいな、能面。

次号は孫次郎について語ります!



Posted by えあ at 10:00│Comments(3)
この記事へのコメント
般若のお面、昔、祖父のうちにありましたね〜、子供の頃は怖い〜だけでした…。
能面展、面白そうですね。大分ですか?
Posted by ニモ at 2007年10月21日 10:34
しっちょるでー、

能面、 ノーメンで男性でないんやわ。
Posted by sakapa at 2007年10月21日 14:30
能面展は、コンパルでありました。今あってるかわかりません…ワタシが観たときはお爺ちゃん達が片付けしてたので(^o^;
Posted by えあ at 2007年10月21日 19:58
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。