出来事
千代は保育園の小さな子どもがグラウンドで拾ったヒナでした。
大きな子だと乱暴に扱ったり無茶をしてきっと弱っていたでしょう。
(日ごろの動物たちの扱いから予測)
その小さな子は「とりさん。」と握って保育士にみせてまわっていたとのこと。
慌てて保護したものの皆どうしてよいのかわからず
タオルでくるんで樹上においていたとのこと
(二度、落ちたようです!)
そこへたまたま遅番だったワタシがグラウンドへ行き
事の顛末をききました。
子どもも保育士もかえって行き
外は暗くなり
グラウンドの鍵を締めるときワタシは決心しました。
連れて帰ろう、と。
グラウンドで死ぬのはかわいそうだし
子どもにもよくない
だから責任をもとう。と。
大きくなったら、子どもに見せよう、と。
結果は残念だったけど。
頑張ったと思う。
昨日、子どもに残念ながら死んでしまったことを伝えました。
まだ3歳になったばかりなのに、何かを察していたみたいです。
グラウンドの、千代がいた場所をみていたら
小さな女の子が傍へ来て
「センセ、これ鳥さんにあげてな」と…
嬉しくて悲しくて
「ありがとう、でもね、とりさんもうごはん食べれないの」って答えたそばから涙がでちゃいました。
何か、あの子の存在に、意味があったのだと思いたい。